七年目の浮気★★★〜女はつらいよ〜


妻子がバカンスに行った中年男性が、階上に引っ越してきた美女との浮気を妄想するはなし


引っ越してきたのはモンローだった!
一つ屋根の上にモンロー。
そんな萌えアニメのようなシチュエーションでは、真面目な主人公も(妻子旅行だし)浮気したくなるもの。

主人公の妻は、主人の食生活や喫煙を厳しく取り締まる良きパートナー。
しかし。
自分が居ぬ間にどんな人間が越してくるかもチェックすべきだったな。
「モンロー来たら しょうがない〜男はつらいよ〜」的な面、ありますからね・・・。 ←無いですか


妄想癖のある主人公は「妻を裏切ってはならない」と葛藤しながらモンローに近づく…。
「女がうずく音」でラフマニノフを選択してるあたりモテ道からは外れている感じの男である。

マリリン・モンローの「スカートがまくれ上がるシーン」はこの映画から。
ほんの一瞬だけどね。パンモロではなく本当のパンチラだった。
パンツに情緒があるな。


ともあれ「冷蔵庫に下着入れてる」でお笑いにならない女優は今も昔もマリリン・モンローただ一人である。

ラストは『寅さん』みたいで、ハッピーだけどビター。
そもそも、この映画で「エロでバカで善人」のモンローに、名前は無い。
なんかかわいそうだった…。
寅さんでも、本当につらいのは男ではなくヒロイン達だったのではないだろうか。

モンロー萌え映画だけど、「萌え」だけで終わらせない儚さが、モンローにはあった。


WOWOWにて鑑賞)