愛すべき残念ドラマ2012大賞

ドラマ大賞に続き〜残念ドラマ2012大賞〜です。
「残念なところが愛おしい」こじれた愛情・執着を捧げた作品に、贈ります。

【残念作品大賞】『黒の女教師』

ドラゴン・タトゥーの女』『ブラック・スワン』など流行りの洋画をパクりまくっていて映画&ドラマファンとしてはたまらなかったから。
「おろかもの!」が決め台詞の教師モノだったが「本当のおろかものは、私たちだった…。」という「そういう話だったの!?」と困惑を呼ぶ狂気的フィニッシュをキメたから。
生徒役が男女ともにみんなかわいかったから。ていうか普通に面白かったから。

=ノミネート一覧=
・『カエルの王女さま』;大ヒット米ドラマ『glee』の真似をするも、何故か『フラガール』成分も混ぜて「寂れた田舎町の日陰者が合唱で町おこし」という難しすぎる設定だったから。何故か片瀬那奈の歌が無駄に上手かったから。ドリカムの『何度でも』を歌う感動シーンが音痴すぎて大爆笑したから。
・『はつ恋』;木村佳乃が死ぬ間際、息子が家を出て近くにとまっている車に座している医者を呼んだシーンが不自然だったから。「お前ずっと車上ホームレスだったの?」と問いただしたいから。
・『息もできない夏』;たった2時間で終わる話を「やっぱやめた…。」「やっぱこうした方がいいと思う…。」という女子会のような移り変わりで1クール保たせたから。こっちのドラマでは「息もできない」どころかラマーズ呼吸ばりに元気だった武井咲が、『るろうに剣心』で呼吸止められてて苦しそうだったから。

【残念主演男優賞】本木雅弘(『運命の人』)

正義を貫く役だったのに、全くいい人に見えなかったから。最後いきなり沖縄民謡を歌い出して精神を心配したから。
「眉間にシワをよせて厳格な雰囲気をかもす演技」は、ディカプリオで見飽きているから。ディカプリオ化するなら、ゲイ役くらいやってほしいから。

=ノミネート一覧=
山下智久(『最高の人生の終り方〜エンディングプランナー〜』);チャラい役だったのに、目が死んでるからか、その設定が途中から無かったことになってたから。
江口洋介(『息もできない夏』);緊迫感が皆無の作品で「未成年に惚れかける」「自分の報道で自殺させた男の妻・息子と同居」という一人だけ「息もできない」状況だったから。
竹野内豊(『もう一度君にプロポーズ』);元々棒読みイケメンだが、目の前で父親が倒れた時の「あ、おやじ。あ。あ。」という棒読みは流石に凄すぎたから。

【残念主演女優賞】榮倉奈々(『黒の女教師』)

「おろかもの!」を流行らそうとしたのに、棒読みだからか全く話題になっていなかったから。でも我が家では大流行してたから。
キモの悪人を蹴り上げるシーンは、運動神経の悪さゆえにスタントマンにやってもらうという「おろかもの」ぶりを見せたから。それでも好きだから。

=ノミネート一覧=
沢尻エリカ(『悪女について』);「大女優風」演技のドヤ顔が凄すぎたから。船越英一郎とベッドシーンまでやったのに「貧乏で可哀想な娘時代」が一番いい演技で「結局は泣き芸のエリカ」だったから。
稲森いずみ(『クレオパトラな女たち』);高収入なのに夫と姑にイジめられてて可哀想なのに、愛しあった男に「君の子どもが独立するまで離れていよう」と言われ、稲盛だけ納得してないのにドラマ自体は感動空気で終わってしまって、不条理すぎたから。
仲里依紗(『レジデント〜5人の研修医』『つるかめ助産婦』);患者の命が懸かっている手術中「あんたは弱い人間!」と叫んで精神論スピーチを始めたから。その大演説が、途中で患者が息を引き取ってそうなくらい長かったから。『つるかめ助産婦』では「男なんていらねーーー!!」と叫びながら出産する名演技をするも、シーン自体がいくらなんでも長すぎて飽きたから。
佐々木希(『恋なんて贅沢が私に落ちてくるのだろうか?』);「恋愛経験ゼロ」の役はありえなすぎたから。演技力のせいか『聖なる怪物たち』では遺影役だったから。

【残念助演男優賞山崎努(『最高の人生の終り方〜エンディングプランナー〜』)

主人公に導く謎の老人役だったものの、毎週「人の家に勝手に入り込んで登場」するせいで完全に徘徊老人だったから。
最終回の「あい らびゅ〜」は爆笑だったから。それを言われた山Pと榮倉奈々が泣きながら「あい・・・・ら・・びゅ〜〜・・・」と呟くのは最早カルト作品の粋だったから。
画像を検索しても、山Pとあっちゃんと知念くんの画像しか出てこなくて、かわいそうだから。でもそのお陰で毎週恒例だった「必ず食べ物を投げる家族ケンカ」画像を貼れて嬉しいから。

=ノミネート一覧=
伊東四朗(『つるかめ助産婦』);大御所なのに、いきなり海に落ちて死んだから。そのまま出番無しだったから。
千葉雄大(『カエルの王女様』);「排他的田舎町のゲイ」という難役に挑んだものの、中盤からいきなりオープンゲイになっており、意味がわからなかったから。劇中描かれない間になにが起こったのか知りたいから。
忍成修吾(『薄桜記』、『法医学教室の事件ファイル』);ヒステリックイケメンポジションを溝端淳平に奪われて可哀想だから。普通に演技が下手な気がするから。
松岡昌宏(『みをつくし料理帖』);グルメな侍役を演ずるも、美味しんぼにしか見えなかったから。

【残念助演女優賞 中谷美紀(『ビューティフルレイン』)

「トタン屋根に住む庶民女性」を演じていたが、全く庶民感が無かったから。何故出演したかもわからなかったから。その専業主婦の似あわなさから「日本のニコール・キッドマン」を決定づけたから。

=ノミネート一覧=
前田敦子(『最高の人生の終り方〜エンディングプランナー〜』);「現実では友達ゼロのネクラ女子だがネット上ではリア充を演じている」姿がハマりきってて才能を感じたから。変な男とくっついてたが「その男でいいのか」って感じだったから。山P・大野いと・知念くんと兄弟役だったが、一人だけ似てなくて貰い子のようだったから。
市川由衣(『もう一度君に、プロポーズ』『東京全力少女』);かつては『NANA2』の主演だったのに、今では「男にフラれる重い女役」でしか見ないから。
吉瀬美智子(『コドモ警察』『三毛猫ホームズの推理』);天海祐希路線に行こうとしてるが、こどもの鈴木福にベタ惚れ/年下の相葉くんに手を出す演技が、リアルすぎて嫌だったから。
矢田亜希子(東野圭吾ミステリ);死体役をやってたから。