レ・ミゼラブル★★★☆〜自分の為に他人の為を〜


  ーー愛とは、生きる力。
仮釈放された男が刑事に追われながら善行するはなし


ヒュー・ジャックマンラッセル・クロウがルパンと銭形やるの?
↑この認識で大体あってます。 (ほんと?)

こーいうアカデミー狙いな力作はね〜〜。
「アカデミー意識しすぎて最多ノミネートを飾るが受賞は美術/歌のみ」末路が宿命。
って舐めてかかったけど泣けた。
贖罪と苦境と救済っていう非情にクリスチャン的ストーリーで、クリスマスにぴったり。


コゼット役のアマンダさんは「子役のほうが演技うまかった」というNHKドラマ現象を引き起こしていたが、大丈夫。
アマンダさんになった瞬間、歌うだけで喋らないから。アマンダは歌だけは上手いから。セリフを一言も言わせなかった佐々木希の『火車』と同じ戦法である。
というか、
コゼットは作品における「ただひとつの希望」なので、あれでいいのでしょう。
対になるエポニーヌが良かったから、そっちの可哀想さも目立ったけど・・・。


娘のために堕ちてゆく貧困母・アンハサは存在感あったな。
『夢破れて』ソロは完全にアンハサのPVで、笑える感じだったがアンハサだから泣けた。
工場リストラされて、身体を売る方向へシフトしてゆくんですが、
最初は髪を売ってた・・・。
アンハサの髪なんて、ヤフオクで売ったらもっと値がつきそう。

【※ネタバレ感想】
 ヒュー・ジャックマンが泥だらけで下水道を這いずるシーンで涙が出た。あのギラギラした目。それこそ、贖罪で死を選ばず、生き続けるということなのだ。他人の幸せの為に生きろ。それが、自分の幸福になるのだから。非情にクリスチャン的な話。
(ラッセル・クロウが悲劇の結末を迎えたのは、彼は自分の為には正義を貫いたが他人の為に生きることが出来なかった為。無意識に神に背いていた天然さん)
(TOHOシネマズ六本木にて鑑賞)