モネ・ゲーム★★★★〜こじれ英国男とテキサスカウガール〜


最高!
皮肉と芸術とマネーの街・ロンドンにテキサスカウガールのが乗り込む泥棒コメディ!
コリン・ファースの美しいブリティッシュ・イングリッシュと、キャメロン・ディアスのベタついたアメリカ英語のハーモニーから楽しさ抜群。名優のなかで個性を発揮するキャメロン・ディアスが今回のミューズ!スネイプ先生はGOD。


英国男のコリン・ファースがテキサスカウガールのおキャメと絵画泥棒をする話。
非リアこじらせ男のコリン・ファースの成長物語でもあります。
しかし、インテリのコリン・ファースと「総て持ってる男」スネイプ先生より、学の無い田舎者とバカにされるリア充のおキャメが一番鋭くまっとうな人間に思えて面白い。
コーエン印のコメディ好きだな〜。
モネやポラック等の芸術や、わんこににゃんこ、お城や高級ホテル(サヴォイ)が見られて、画面も豪華でした。
満足しすぎてコメントは特に思いつかないな…。
久々におキャメの破壊的歌声が聞けたくらいしか…。
確かおキャメって、音痴すぎてそのことがWikipediaに記述されていた伝説があったような…。


アメリカでは評価散々なようですが…
 参照→http://www.rottentomatoes.com/m/gambit_2012/
確かにアメリカ人は苦手っぽいかも。表面上ではイギリス人がアメリカ人をバカにしてるし。
なにげに一番ネタにされてる日本人も活躍するよ!

【ネタバレ感想】
 でも、イギリス人によるアメリカへの皮肉は、イギリスにそのまま返ってきている。喧嘩っ早いテキサス人に苦言したコリン・ファースが、イギリスでお隣さんに殴られるっていう笑。スタイリッシュなのに皮肉盛りだくさんなところがコーエン!それなのに夢オチを入れてくる荒さとお茶目さ。ウディ・アレンと違って「ねちっこさ」が無い笑。
 「芸術とはなにか」へのアンサーも皮肉で素敵だ。結局、価値を決めるのは見る者の心眼や意識であり、その人が素晴らしいと思えればそれはその人にとってはかけがえの無い素晴らしい芸術だ。権威など「わかりやすいメニュー」に過ぎない。

(よみうりホールにて鑑賞)