苦役列車★★★★★〜非リアはつらいよ、勝手にね〜


  ーー友ナシ、金ナシ、女ナシ。この愛すべき、ろくでナシ

非リアがリア充に仲間入りする話。(ザックバランすぎ)

青春モノになってていい感じ。
山本未来演じる「「偉そうなくせにコンプまみれのコミュ障」」・・・、
自分を見てるようで、見た瞬間号泣しました・・・・。

ってことで非リアムービーなんで、AKBファンにはうってつけではないでしょうか?(失礼)


日雇い労働者の北町貫多(山本未来)、クズ。
そのクズぶりは「120分中100分タバコを吸っている」数字からも明白です。
「育ちの不幸さ」ではフォローしきれないレベルのクズを、山本未来が演じきっています。
食べ方一つとっても汚く、ジブリ食いを現実でやると超底辺ぽい」ことを体現していました。


底辺食い、ジブリ



主人公が狙うヒロイン・桜井康子には前田敦子
地方出身の法政大生、汚い古本屋でバイト、友達いなそう、住んでる部屋の隣では寝たきり老人がうめき声をあげている、作品内で“は”1番かわいいというあっちゃんにしか出来ないヒロインでした!←失礼
AKBヲタ的には、「康子」って名前が秋元康の娘みたいで気まずいですが・・・


主人公と友達になるリア充青年・日下部正二(高良健吾)。
こーいう「ピンからキリまでいい人」っているんですわ。
いい人オーラが凄すぎて 対面するだけで 「(自分って最低や・・・)」とこっちが自己嫌悪に陥ってしまうほどいい人!!!
指原みたいなクソサブカルビッチに捕まってるところもリアル・・・。←前田さんってことで、AKBで攻めてみました。


<今回の教訓>
・昔から非リアは非リア
・でも昔にはインターネットが無い。なら今の方がいいな。

【※ネタバレ感想】
 キモだと思うところ。「うちは図書館じゃないんだけどな」本に隠れた康子からの手紙。そう、『泥の文学碑』を手に取るシーン!「苦役列車」ってタイトルは、この『泥の文学碑』からとられてるんですよ。つまり。『苦役列車』って作品は、康子が貫多に本を薦めなければ成立しなかった。貫多の青春は、無駄じゃなかった。正二と康子と過ごした時間は、ただ辛いものってだけじゃなく、ちゃんと血肉になってるんです。この映画の主人公は一貫してクズですが、そんなクズの脈々と生きている姿が描かれている。いやあ、人間賛歌です。

(渋谷TOEIにて鑑賞)