盗聴犯 死のインサイダー取引★★★★☆〜おっさんと腐女子の必修単位〜

　　香港警察の刑事、ジョンとヨンとマックス。
　　インサイダー疑惑のある企業を盗聴し監視していたが、
　　ある日誘惑に負け、インサイダーの証拠を隠蔽し、株取引に手を染めてしまう。
　　しかし、３人にはそれぞれの事情があった…。って話。

主役は相棒３人、マックス（ダニエル・ウー）、ヨン（ルイス・クー）、ジョン（ラウ・チンワン）。
左から【イケメンメガネ】、【貧乏メガネ】、【香川照之みたいなおっさん】と覚えてください。

貧乏メガネことヨンさんは『踊る大捜査線』の織田裕二みたいなコート着てました。

悪を征する警察ながら、犯罪に手を染めてしまった３人。
全員に、人には言えない事情があります。

・ヨン（貧乏メガネ）→貧乏子沢山、息子が難病、自分が癌
・ジョン（おっさん）→親友の美人妻と浮気
・マックス（イケメンメガネ）→金持ちの家に婿養子の逆・玉の輿、舅に刑事を辞めろと言われている

・・・・。
ヨン以外大したことないのでわ・・？
むしろ、あとの２人、自慢。
自虐風自慢！！！！！

と、文字だけだとそう思うんですが、
主演３人の演技、映画の構成がハイレベルすぎて、凄い泣けます・・・。
皆哀しく、しかし現実は非情。
男泣き映画です。

おっさん達が傷つき、信念を捨てずボロボロになってゆく。
男同士の絆に泣くおっさんと、腐女子は必修単位の傑作です！！！

監督は『インファナル・アフェア』のアラン・マックとフェリックス・チョン。
上映時間も１００分で、誰がどう見ても面白くて泣ける名作です。オススメ。

（↑それぞれの隠された事情。ヨンさんめっちゃ貧乏そうで泣ける・・・・。家族っていうか、ヨンさんの顔が貧乏・・・。　イケメンは舅にゴルフ接待中、マスオさんが似合います。）

【※ネタバレ感想】
警察ながら悪事に手を染めた、っていうのに、なんでまだラストで警察続けてたのか…って穴、ありますが！それすらも愛おしい！！映画自体がジョン（不器用なおっさん）のよう・・・！←ジョンが一番好き
イケメン眼鏡のマックスだけ１番可哀想な終わり方でしたが、彼、調子に乗るところがあるのでわかるっちゃわかりますね。
スピーチ上手いラスボスも良かったです。

（シネマート六本木にて鑑賞）