眠れぬ夜の仕事図鑑★★〜24時間テレビ 仕事は端を楽にする〜


  ーー「おやすみなさい」のそのあとで
「夜に働く人々」を映し出すドキュメンタリー映画

「夜のお仕事」だからってエロいわけじゃありませんからね!
“エロ目的で『Sex ant the City』を見たら、おばさんがダベってるだけだった…。”って系列の悲劇はもう2度と見たくないので、言いますけど!


ヨーロッパ10カ国を旅し、撮影したこの作品。
低コストで「夏のヨーロッパ旅行」気分を味わえます。
画像の、ドイツのオクトーバーフェストは圧倒的な貫禄でした。


ビールを運ぶ店員さんも大変そう…。
お客の方も、店員さんを呼ぶ「ピンポン」無いとつらそうです!
激安居酒屋にある、あの「ピンポン」

なんなら、金の蔵にある液晶パネル導入した方がいいです。(居酒屋コンサル?)


紹介される仕事は、病院から風俗、自殺相談センター、警察、移民局、ローマ教皇野外ライブまで様々。
画像はイギリスの警備局。
イギリスは監視国家で、国民14人に対し1台のカメラが24時間目を光らせてるとか。
作中のカメラは、ワンチャンカップル等を映し出し、ある警備員さんは「この車椅子の奴めっちゃ怒ってねw」とか実況してました・・・。
イギリスで恥ずかしいことはできませんね・・・。


国連の深夜会議まで登場。
数十カ国の言語が沢山のオペレーターによって、一斉に翻訳される様はまるで朝まで生テレビのようでした。

今の世界は、「独占・利益の制限・搾取」の下成り立っている、って監督の想いがつくった作品なのですが。(で、夜の労働が資本主義社会の歪みの1つである、って話かな)
「普通の人々」を「そのまま映す」ドキュメンタリーが好きなので、普通に楽しんじゃいました。「24時間テレビ」みたいなノリで。
昼夜問わず、「仕事」は「はたらく」ことで、「"端"を"楽"にする」んですね。(ダジャレ)
我々が寝ている間も、働いている人々がおり、私たちの生活を楽にしてくれている。
ちなみに日本は深夜労働の規制が「賃金の割増」しか無く、ILOに問題視されているとか。そんな日本の環境のせいか、深夜労働への問題性があまり感じられず、フツーに楽しんでしまいました。(更なる闇…)

(シアター・イメージフォーラムにて鑑賞)