1900年★★★★★〜5時間に渡るともだちんこ叙事詩〜


  ーー1900年、くしくも同じ日に生まれた対照的な立場の2人が各自歩む人生を、20世紀前半の激動の歴史と重ね合わせながらB・ベルトルッチ監督が壮大に綴った叙事詩大作。


親友である地主の子供と農民の子供が、激動の1900年代を走るはなし。
上映時間:316分。
換算すると5時間16分ですよ!!上映時間が出オチ!!
…と終わらせたくなりますが。
見る前は知るよしも無かったのであった…。
5時間に渡る「ともだちんこ」叙事詩を見せつけられるとは・・・!!!

【第一部】(2時間42分)

主人公たちの少年時代から始まります。NHK大河のノリで。
↑農民の子供・オルモ(ロベルト・マッカンティ)。
アクセサリとして頭につけているのは、生きたカエル…。
「悪魔の子」なんて言われる少年ですが、1900年にしてレディ・ガガファッションを先取りしている時点でタダものではない。


時は経ち。主人公たちは立派に成長。
左が地主のアルフレードロバート・デ・ニーロ)、右が農民のオルモ(ジェラール・ドパルデュー)。
デニーロがおぼっちゃま君とか、あんた「成金が世界一似合う男」じゃなかったの!?!?というツッコミは置いといて。
第一次世界大戦が終わり、庶民たちの間で資産家を否定するファシズム共産主義が流行しても、二人は親友です。

少年時代は性器や自慰行為を見せ合い、成人しても3Pする仲。
「ともだちんこ」な仲。
←おぼっちゃま君だけに。


ファシスト野郎のアッティラドナルド・サザーランド)が元気よく猫に突進するシーンで、第一部完。

【第二部】(2時間34分)

デニーロが女に踏みつけられるシーンで第二部スタート。
「誓いなさい!!歳をとっても太らないってね!!!それとアタシ、アンタとは結婚しないから!!!アーッハハハハ!!!」と美女がご満悦。
喜ぶデニーロ。

壮大なオープニング(一番上の動画)からは想像もつかないようなサイケデリックが暴発してます…。


美女とSMプレイを愉しんでいたら、なんと「デ・ニーロパパが死んだ」と知らせが入ってきます。
↑画像は、「早く家に帰らにゃ!!」と動揺するシーンで、上方にいた謎の全裸集団。
この時点だと本当に意味が無いんですが、映画が終わってもやっぱり意味はありませんでした。
だいぶ頭がおかしいですね。気づいてましたけど。

そもそもこの映画、共産主義プロパガンダなんですが。
冷戦時代のアメリカ出資映画ですからね。アメリカの金でソ連思想の応援ですからね。その時点でイカれています。
5時間ということで、見る前は萎縮したんですが。
全員漫画みたいな演技をするので、サクサク見れます。実際5時間だけど、体感時間は盛らないで2時間15分くらい。←ホント


カオスすぎて町山さんの解説ボードも大変なことになっております。
 参照:2012-08-22
最高に狂ってて、オチャメで、エロで、人間で、泣けて、アクロバティックな殺害満載で、人生ベスト級ムービー。
あんな美しいラストシーンを見たのはタルコフスキーの『サクリファイス』以来でした。
ともだちんこに、泣きました!!! おすぎ

【気になること】

↑序盤のシーン。
地主の家にヤバイ奴(ピエロ)(真ん中)がいるんですが・・・。
このシーン以降、出てきませんでした。
SOMO☆SOMO「なんで金持ちの家にピエロ?」と疑問だったのですが。。。
彼はどこに行ったんだろう。転職でもしたんですかね。シルクドソレイユとかに。

WOWOWにて鑑賞)