アイズ ワイド シャット★★★★〜トムクルーズ、女性恐怖症になるの巻〜

　　ーー彼はだれのまねもしなかったが、われわれはみな彼を模倣しようとした。(スティーブン・スピルバーグ監督)
妻に衝撃告白をされた男が、動揺のすえ謎の乱交パーティーに参加するはなし。

当時本当に結婚していたトム・クルーズとニコール・キッドマンが夫婦役を演じた、キューブリック監督の遺作。
いや〜〜リアルですわ。
映画が始まって、家のなかでトムが「僕のタイはどこ？」と聞いているシーンだけで「あ、この２人は夫婦なんだな」ってわかります。

他にも、
トムが悪気なく「ほら、本質的に女性は性欲が無いからｗ」と言い、
ニコールが「何万年も進化を遂げて！まだ女は安定だけを求めてるって言うの！？！？あるから！！！性欲！！！！」と爆ギレ。
あっけにとられるトム。　ってやりとり、、、
本当にやってそう・・・。
←女性に性欲があることを知って驚愕するトム(結婚9年目)

「女にも性欲がある」という驚愕の事実を知り放心状態のトム（※ちょっと違います）は、奔放のすえ謎の乱交パーティーに潜入します。
この前も、後も、トムの身には色々あるんですが。
ザックリ言えば「ヤりたくてヤれないトム」みたいな。
しかし、明らかに女難の相が出ています。あんた、今は男色に走った方がいいよ！

【※ネタバレ感想】
　この映画、「妻がすべて仕組んだ壮大なヤラセ」オチだと思ったんですが…。
　「女には性欲が無い」とトムが言う→「そんな見下されていたのか」とニコール激怒→金持ちおじさんに頼んでトムこらしめ計画を実施→様々な女性の姿を見せられ混乱＆憔悴しきるトム→ここで金持ちおじさんから半分・種明かし！→帰ったらベッドに仮面が、「そうか、妻のおしおきだったのか」→夫「許してべさぁ〜〜」妻「男と女は対等ってわかった？」　という。　ヤラセには費用がかかりますが、何回も「トムの威勢のいい金払いっぷり」シーンがあるから夫婦は金持ちだということが強調されているし。謎のパーティーは全部雇ったんじゃなくて、元々あったフツーのブルジョワ乱交会にお願いしたとか。無くした仮面も、妻なら（家で）とれるんですよ。
　でもこの意見、ネット見る限りではかなりの少数派っぽい…。　　参照：　Loading...
　謎の組織に追われ夫はビビりまくるが、妻は「まーいいじゃん。その時はその時」と構えた、ってオチでも、同じく「（見下してたけど）女つええ〜」ってことになるんですけどね。そして性交をして、お互い対等な関係でぶつかることができる。　・・・まぁ、結構「二重にとれる」感じで撮られているし、解釈なんぞどうでもいいのですが。そう、ファックです。ファック。

（WOWOWにて鑑賞）