劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編/始まりの物語★★★〜日本アニメのノイタミナ〜


  ーーかなえたい未来があった。たとえ、自分を騙してでも。
女子中学生が「願いごと」と交換に魔法少女になる契約を持ちかけられる ってはなし。

点数、正確には3点「くらい」
理由は、寝坊して、遅刻したからです・・・・。
全部見てないから判断しかねるんですよね。
どこから見たかって言うと、「映画館入ったらマミさんの会社説明会が始まってた」あたり。

魔法少女とその候補の5人を紹介。

主人公・鹿目まどか悠木碧)。
ごく普通の少女で、魔法少女に憧れているが、自身の魔法少女化には慎重。
「うーん、大切なことだから、真剣に考えたいんだよね。」とまるで処女を捨てる乙女のような姿勢だった。

先輩魔法少女巴マミ水橋かおり)。
マミさんと言えば、ファンの間で「友達がいないキャラ」として著名。彼女こそ現代アニメ界随一の「ボッチキャラ」なのだ。
そんなマミさんが、ほむらに向かって「それっていじめられっ子の発想ね」とか言ってた・・・。
ちょっと後輩と仲良くなれたからって調子乗ってますね。
その後輩には「マミさんとメアド交換した?」「してない」とか言われてましたけど。

まどかの友達・美樹さやか喜多村英梨)。
簡単に言うと自称サバサバ女だけど誰よりも嫉妬深くて面倒。 ←悪口
自分では「サバサバではない」ことに気づいていないので、劇中では「私たちって、幸せバカ。」「後悔があるとしたら後悔してたことかな(笑)」など、ドヤ顔で名言を連発。

となり町の魔法少女佐倉杏子野中藍)。
「生粋のワル」風に登場するんですが。
「ふん、トーシロが。」とか、言葉遣いが平成じゃない。
義務教育を受けていない為か本人の想定する「ワルカッコいいキャラ」とピントがずれてますね…。
誰か修正してあげないと、そのうち一人称が“あたい”になりそう…。

謎の魔法少女暁美ほむら斎藤千和)。
「謎の少女」ってことで、正体不明なんですが。
いつもいきなり出てくる・・・。背後から。
ドォオオ〜〜〜〜〜ンと。

背後登場に加え「どこまで貴女は愚かなの!!」ってインパクトあるセリフを大声で言っちゃたりしてて、
ジョジョのラスボス感が出てました。


大人気アニメの総集編ってことで、前編は8話分を130分にまとめ上げ。
ダレはしませんが、逆に良い意味の「間」が無くて疲れる。
でも未見だったら見る価値はあると思います。「アニメにしかできない表現」を存分にやっているからこその「名作アニメーション」なので。
例えば上の画像は展望台のシーンなんですけど。「どこから登ったんだ・・・」って建設物。
でも「足場の無い不安」なんかを表現できてる1シーンに仕上がってます。
こういう表現は、アニメにしかできない。(普通の映画だとまずこういう撮影所が無い)
まぁインセプション』くらい予算あればできそうですけど!

まどか☆マギカ』は「現代日本アニメーションの力」を示した名アニメだと思います。
きちんと「24分×13」で構成が練られているTVシリーズ見た方がいいとは思いますが、「1クールも見る気無いけど興味ある」人は是非劇場へ。
これが日本アニメの力です。

(ちなみにアニメ版評価は4/5点)

【ネタバレ感想】
マミさんが死んで、ほむらが「彼女は親戚もいないから1ヶ月は失踪届は出されない」と発言。彼女が言うのだから本当なのでしょう。でも、親戚いなかったとしても、“友達”がいたら、失踪届、出されますよね・・・。やはり、マミさんに友達・・・は・・・いな

(TOHOシネマズ 渋谷にて鑑賞)