ロック・オブ・エイジズ★★★☆〜クソ映画であるべき使命〜


  ーー落ちぶれたロックスターが、夢を追う若者に出会ったーー
ロックスターを目指すカップルが夢を追いかける80年代のはなし


おトムがロックスター。
これが凄い!あのトム・クルーズ(爆)が「俺はセックスシンボルだ!!!」なんて言ってるなら、見に行く他無いでしょう!!!
トムは頭のおかしい、才能の枯れたロックスターの役。
インタビュアーに「アンタの才能枯れたわよね!!」と言われ、
その女性に興味を抱いたのか、動揺してるマネージャーを退室させ、女性と二人きりにさせる・・・
そんな、銀座のキャバクラ嬢と客の作家先生みたいなことをするトムも見られて満足☆


キャサリン・ゼタ=ジョーンズもカンチョーダンスを披露!
ソフトバンクのCMに出てくれそうなノリでした。
↑こう思ったのは、彼女の夫役がソフトバンクCMに出ているトミー・リー・ジョーンズだったから・・・・・・・・と思ってたら、全然違う人だった。 (ブライアン・クランストン


主人公はこの2人。
ルークとレイア姫並にチープな顔だけど大丈夫?
なんか夢追いかけてました。
「ロックで世界を変える!」つって。アメリカンドリームってやつね。
「顔からして時代と逆行カップル」であった。
まぁどうでもいいのです、何故ならこれはトムとキャサリンの映画だから!

 「クソ映画」と評判が悪いけども。逆に「クソ映画でなければならない映画」だと思った。80年代ってそういう時代でしょ。今じゃぁ「80年代からかたちを変えていないアメリカンドリーム」なんてウケないよ。「We are 1%」ってデモが起こる時代だもの。映画も変わった。んで、音楽の方も、80'sは産業ロックが量産され「音楽の質を落とした時代」とされている。そんな音楽産業への批評すらこの映画には無い。あるのは「アメリカンドリームサイコー」。「80sロックサイコー」。マジで「80年代そのものの映画化」なのである。本気で「本当に時代に逆行している作品」・・・。「今現在クソと認識されてられる時代」をそのまま映画化したら、「クソ」になるのが運命でしょ!
 さてさて。そんな80年代ロック。本当に「ただ音楽の質を下げた”だけ”」の10年なんでしょうか。個人的にはそうでもないんだよね。確かに「歴史に残るヒットバンド」は少なかったかもしれないけど、歴史的スターは生まれていた。ガンズ・アンド・ローゼズヴァン・ヘイレンは立派なロックスターだ。いくら環境がクソでも、スターは絶対的にスターなのである。その「スター」役をこの映画で担っているのがトム・クルーズ。一本の映画として見ると主人公パートがダルすぎるし、演出も見飽きているし、流れダレダレだけど、トム・クルーズだけは立派な「スター」だった。今も昔もスターはスターなのだ。そこが好き。

【ネタバレ感想】
ラスト、愛する彼女との子供を授かり、幸せになったトム・・・。しかし、リアルでは愛娘を授かったのに妻と離婚・・・。EDにある通り、この映画はまだ続いている!!!!!!!
(銀座シネパトスにて鑑賞)