ラビット・ホール★★★★〜悲しみは消えないけれど〜


  ーー大きな岩のような悲しみは、やがてポケットの中の小石に変わる。
子どもを失った夫婦がすれ違い、妻は息子を轢いた高校生と交流を持ち始めるってはなし

ニコール・キッドマンが専業主婦。
アメリカの中谷美紀」ことニコマンが専業主婦!!

芦田愛菜ちゃんドラマで「出戻り女」を演じた中谷美紀さん・・・。
愛菜ちゃんの面倒を見る普通の女性役」は凄く似合っていなかったので、
アメリカの中谷」ことニコマンがどう専業主婦を演じるか・・・
そんな興味から本作を視聴。
そしたら号泣、おめおめと!!


ザ・専業主婦のニコマン。
流石の演技が泣けた。
スマートフォンの使い方がわからないニコマン」はリアルなおばさんっぽくて親近感UP!


こんな変な絵でも感動・・・。

「消えることない悲しみ」とは、「忘れない」ことなのだ。
「君の事思い出す日 なんてないのは 君の事忘れた 時がないから」と歌う浜崎あゆみの『HANABI』のような映画なのだ。そこから、どう生きていくのか。
正直、作中で出てくる「ラビット・ホール《ちがう世界》」なんてただの気休めにすぎない。ニコール・キッドマンが序盤で貶していた「神頼み」とほとんど変わらない。嘘、「寓話」である。
「悲しみ」は消えずとも、それぞれの「悲しみ」は違っていても、そこから「寓話」で逃れようと、
愛する人と未来を見ながら握る手は温かい・・・のかもしれない。

この映画も、映画なのだから、「寓話」だけど。
「嘘」だからこそ映画の中には「真実」がある。
悲しみへの「一つの向き合い方」を教えてくれる作品。

WOWOWにて鑑賞)