009 RE:CYBORG★★★☆〜BORN THIS WAY〜


  ーー終わらせなければ、始まらない。
かつて世界を救ったサイボーグ9人が連続爆破テロに挑むはなし


009が夜神月みたいになってた・・・
なんと女子高生の彼女もいました。
それをヘリコプターに乗って監視する003。
正妻の貫禄ハンパない。

←キャンペーンコピーが悲しい感じに響いてる003さん


鼻を整形した002は「アメリカ正義!!」系にキャラ変していた。
「正義は俺たちアメリカが作った!」と叫んでたけどさ。
それ005さんの前でも言えるの?

アメリカ先住民の悲しみを背負った悲劇の戦士・005さん(うしろ)


「あれ??『009』じゃなくて『神秘の法』に来てしまった・・・?」と勘違うくらい宗教要素が大きい。
自分は肯定派。
『009』は「正義とは何なのか?」がテーマ。なので、時代によって彼らの境遇・苦悩が変わってくのは当たり前なのです。サイボーグ9人はそれぞれの国を表す側面がある、、、つまり「日本の正義」だけではなく「国際世界における正義」に話が発展したりもする(今回はアメリカが強め)。
連載が開始された当時は「冷戦危機の時代」。今は「テロの時代」/「国家不在の時代」なので、「神はいないのか」「神は我らを見捨てたのか」が大きな要となっている。(宗教学も神無き時代を取り扱っているらしい)
そういう時代こそ、レディガガの『BORN THIS WAY』のような「自分の正義」が必要です。
「誰が為に」ではなく「自分の為に」。
ジョーのように!

ちなみに・・・
今回で・・・
一番ウケるのは・・・・




ピュンマ

【ネタバレ感想】
ジョー、君はどこに落ちたかった?
ラストのジョー&ジェットはヨミ編のオマージュですね。原作では、やっとブラックゴーストを倒したけど「ブラック・ゴーストは人間たちの心から生まれたもの。滅ぼすには、地球上の人間全部を殺さねばならない」という結論に至ってしまった。そして「ジョー、君はどこに落ちたい?」と聞かれ、燃えながら堕ちてゆく・・・。
今回も結論は同じ。「悪は人間の心から生まれる」。でも、もう1つ結論がある。「正義を持つ人間が増えれば世界はきっと良くなる」・ジョーの希望だ。「ミサイル1個で死ぬんかい!」ってツッコミどころですが。「ドバイで自分だけ生き残った苦悩」あったからこそ、ジョーは「僕はこの為に生かされた」と言う。ドバイから得た彼の正義は「正義を絶対に貫くこと」なのでしょう。(そしてそれは絶対に終わらない正義だ。)
原作でも、今回も、ジョーはきっと「また正義の為に戦える場所」に落ちたいのではないか。

(TOHOシネマズ六本木にて鑑賞)