人生の特等席★★★☆〜もしもイーストウッドがドラッガーを読まずにスカウトしたら〜


  ーースカウトマン、娘1人。キャリア最後の旅に出る。
老いぼれた野球スカウトマンと気の強いキャリア娘の話

イーストウッドが監督じゃないのね。
・・・道理でキャストがチープだと思ったわい!!! (エイミー・アダムスジャスティン・チンバレーク)

しかしいい作品であった。
監督もスタッフもイーストウッド組らしいけど、上手い具合に爺さんには撮れない感じ。
娘に叱られる自分 なんて映画イーストウッドは撮らないからね!!
「尿切れするイーストウッド」なんてクリントは思いつかんからね!!!!


老いぼれた野球スカウトマンと弁護士の娘が主人公。
高齢者と若者を主役に置くことで、イーストウッドの「じじいの説教」要素が減退。
若い人から高齢の方まで楽しめる野球愛ムービーに仕上がっています。


娘役のエイミー・アダムスも良かったな〜。
イーストウッドとタメを張ってたよ。
「売れてるのにいつまでも 代表作;『プラダを着た悪魔』 のエイミー」、1番のハマり役に出会ったね!

内容は予想通りで、
「機械判定ばかりの野球スカウト業界。機械じゃわからんことがある!!」
って老人映画。
言うなれば「もしもイーストウッドドラッガードラッガーを読まなかったら」みたいなもんですが。
父娘の関係に重きを置いて根本は「野球愛」なので愛せずにはいられない良作。
親子って、お互いが幸せを願っていても、それぞれ気にしている点が違っていたりして大変ですが。そんな二人が時々素直になって、不器用に乗り越えてゆく姿に勇気を貰えた。
そういう考えも古いかもしれないけど、その古さが良いのです。


間男役のジャスティン・ティンバーレイクも良かったな。
彼、役者として好きです。
マッチョイケメンなのに声がめっちゃかわいいとこがディカプリオっぽい。

(スペースFS汐留にて鑑賞)