ラストキング・オブ・スコットランド★★★〜狂人VSクズ〜


  ーー何より恐ろしいのは、人間の本性


ウガンダに行ったスコットランド人医師が、そこの独裁者に気に入られるってはなし。


主人公のスコットランド医師は、
「自分探しにいいと思って★」ノリでウガンダ医師に。
口が上手く、
趣味は人妻ハント。

そうそう、日本で言うと就活のネタ作りにボランティアやる大学生みたいな…
ってクズじゃねぇか!馬鹿野郎!! ←北野武

そう。
「狂人王を見る狂言回し」は「「「クズ」」」なのだ…。


ウガンダの独裁者にはフォレスト・ウィテカー
この演技でアカデミー賞を勝ち取りました。
さすが『ER』で「演技うますぎて浮いていた男」である。

快活なカリスマだったのに、段々と疑心暗鬼になり狂人化するウィテカー…。
彼は貧困層出身で、だからこそ弱いのである。
なんかボンボンクズの主人公より共感できたんだが?
ウィテカーさん、釣瓶に似てるから日本人としては親近感抱いてしまうのやな。

ウィテカーが狂っていくに連れ、
信頼が築かれていた主人公との関係も変わってゆきます…。
反発しあう二人…。
後半は狂人VSクズ展開に。
主人公がクズすぎてエンタメ感あったな。


ウィテカーばっか取り上げられてるけど、クズ役のジェームズ・マカヴォイも良かったよ。
自分の個性を活かしながら作品の空気感に溶け込んでおります。

ナルニア物語』ではこんなんだったのに。

WOWOWにて鑑賞)