愛について、ある土曜日の面会室★★〜3つの罪でなく3つの人々〜
ーーフランス・マルセイユ ある土曜日の朝ー愛する人への想いを胸に 3人は面会室へと向かう・・・。
恋人が捕まった少女、生活費の為に自分とそっくりな囚人と入れ替わろうとする男、加害者遺族に近づく被害者遺族それぞれのはなし
サッカー少女がヤンキーな少年と恋に落ちる…
出会いの場所は夜のバス。
血まみれで少年が登場。
誰もつっこんでいなかった。
フランスの自由意志を感じたのであった。
case2.生活費の為に囚人と入れ替わろうとする男
「刑務所に入っている親友にそっくりだ。金をやるから彼と入れ替わって欲しい」、
って申し出をしてくる謎の男…。
出で立ちが『イースタン・プロミス』のヴィゴ・モーテンセンにそっくり…。
なので明らかにカタギではない。
ここだけ『ゴッドファーザー』のようであった。
ま、謎の男の顔は、ピッコロ大魔王に似てるんだけどさ。
case3.加害者家族に近づく被害者遺族
これが一番面白かった。
息子を殺された女性が、犯人の姉に近づく…。
「被害者遺族も加害者家族も心に傷を負ってるいい人」ってパターンである。
「罪」について描くのではなく、
あくまでも「人々」の姿を描いてるところがフランス映画的。
「オチ」は無いのである。全員、人生は続くのだから。
(シネマート六本木にて鑑賞)