パラノイドパーク★★★〜精神にしか興味が無い映画〜


  ーー僕は普通だった。あの事件が起こるまでは…。
殺人を犯してしまった男子高校生のはなし


ガス・ヴァン・サント名物「性欲無さそうな男子高生」映画である。

親が離婚し彼女にも熱中しない冷めた男子高校生が、不良のたまり場に通うようになり、
事故で警備のおじさんを殺してしまう…。
予告編はスリリングな感じですが。
本編はサント特有のダーラダラ・・・一歩間違えればヤマ無しオチ無し意味無しな感じだった。


『エレファント』が残酷なまでに子どもを「俯瞰」する神の視点ならば、
パラノイドパーク』は一人の少年を肉薄的に「観察」する視点。
しかも主人公の精神面のみをクローズアップ。
主人公のそれからの社会的地位には、興味が無いのでしょう。
殺人を犯してしまった彼はどのようにして精神的苦痛から(一時的にでも)解放されるのか?
たまにはこういう映画もイイネ!

WOWOWにて鑑賞)