ムーンライズ・キングダム★★★★〜世界は子供たちの帝国だ!〜


絵本のような映画。
画面を大切にゆっくり映して、場面展開は絵本のページをめくるようにばっさり!話がシッカリしていて、案外ギャグも多く、素敵だ。


駆け落ちするこどもたちに島中の大人が振り回される話。
居場所の無い少年と、同じく家庭に不満を持つ少女が家出をする。
映画自体がかわいいこともあり、
女の子の服がしずかちゃんに似ていることに気づいてから、
男の子はのび太くんに見えてきた。

ドラえもんは・・・
ブルース・ウィリスかな。


↑かわいい(一番右)

結構スペクタクルな展開で、大御所キャストの中でウィリスが一番の活躍をする。
最後は『ダイハード』になるかと思ったけど、ならなくて安心した。

 「こどもに振り回され大人も変わってゆく」、言っちゃえばよくある映画だけど完全に子供2人が主役なところが素敵だ。人間本来の姿はこどもなのかな、と思う。基本的に「あるべき」とされる子供の姿は、世間の都合に左右されず、純粋に希望を持つ存在だ。こどもたちは世界に祝福され、大人たちの希望になり、世界そのものだって変えてしまう。そんな「希望」を大真面目に皆が願っているこの映画を、愛せずにはいられない。

(TOHOシネマズシャンテにて鑑賞)