おとなのけんか★★★★〜大人は歳をとった子ども以下の子ども〜


ジョン・C・ライリーをハムスターおじさんと決定づけた作品。
ジョン・C・ライリーには実写版ハム太郎やってほし〜〜〜い。


子どもが子どもに怪我をさせた件で、2人の両親が問題解決の為に面会し、だんだん喧嘩になっていくストーリー。
「大人は歳をとっただけの子ども」とはよく言ったもので、キャラクタ達が「外ヅラは良識ある大人を取り繕ってるけど本心は所詮人間」ということを炙り出す名作である。むしろ、素直に喧嘩する子どもの方がまっとうだと思えてくる。

あとヴァルツたん萌えのマストアイテムね!
登場人物は以下の通り。
被害者側の両親;「アメリカのおっちゃん」的快活な小売店長・ジョンCライリー/「アフリカの子どもたち」に固執し周囲をけなす作家ジュディ・フォスター
加害者側の両親;エリート弁護士だが人様の家でもずっと携帯をイジっているエリート被れクリストファ・ヴァルツ/「恋も仕事も☆」充実させるバリキャリ投資ブローカーを繕っているが偽物と言われちゃうケイト・ウインスレット

嫌味インテリなヴァルツたん(喧嘩に勝つ為に妻のノロケも言っちゃう☆)がとってもキュート。


羊たちの沈黙クラリスVS『タイタニック』ローズの闘いでもありますね。
クラリスはインテリだから見事な演技を見せるだけだけど〜ローズは見事な嘔吐を披露し「ゲロが出る映画はいい映画」説を立証していた。

この映画が面白いのは、
最初「夫婦vs夫婦」だった争い派閥が「男たちvs女たち」「男vs男」「女vs女」…と転回してゆくところ。
又、室内劇だからこそ、最初と最後のシーンがはえる。
役者の動きをとらえるカメラワークや風景と、舞台原作室内劇でありながら映画的快感に満ちている」秀作。
2回目鑑賞でも楽しめました!最近のポランスキーは「完璧な映画構成」を土台に面白い映画作りますね。

WOWOWにて鑑賞)