僕たちは世界を変えることができない。 But, We wanna build a school in Cambodia.★★★〜毒の無い映画〜


タイトルで話が終わってる(=言い切ってる)わけですが、
本当にタイトル通りの映画。


大学生がカンボジアに学校を立てようとする話。
真摯に作られた映画です。
その分つっこめるオモシロポイントは無し・・・。
向井理相田みつを筆記の名言集カレンダーを部屋に飾っていたり、
本当に現地ガイドをしているカンボジア人ガイド役の人が「向井さんも元気デネ」と役者の本名を言っちゃってたりする
程度。
大根なのにナレーターしてる向井理の芝居は・・・慣れます。向井理「ミチタリテルハズノマイニチ。ダケド、ナニカガタリナイ・・・。」←慣れろ!!!


本当に丁寧なつくり。カンボジアの歴史や現状も修学旅行並に解説するし、「裕福な大学生がノリで途上国ボランティアをする」ことに対してもきちんとフォローが入る。ラストも爽やか。
ただ、映画としてこの「毒の無さ」はどうなんだろう?と思う。
映画って媒体はキャスティング/脚本/カット構成etc出来上がるまでに沢山の人が手を加える「大嘘」なわけだから、「毒」があった方が映画として印象に残るのではないかな。意地悪な言い方すれば「丁寧な実写化、だけどそれだけ」。

WOWOWにて鑑賞)