世界にひとつのプレイブック★★★☆〜「近所にいるヤバい人」の希望〜


ジェニファー・ローレンスが素晴らしい!
時代に愛された女優だ!
アカデミー賞、とっちゃうんじゃないの〜〜〜?????
 ←もう獲ってます


端的に言うと「近所にいるヤバい人」の人生再起ストーリー。
近所にいなくとも、繁華街とかで見かける・・・
「目を合わせてはいけない人」である。
女子高生コスプレしてるおじさんとかサ!
『プレイブック』の主人公も「ヤバい人」。なんせラブロマなのに主人公とヒロインが盛り上がる話題が「抗鬱剤について」という破滅っぷり!


見る前に「主人公の着てるベスト、ゴミ袋っぽくない?」と言ってたら本当にゴミ袋だった
イケメンのブラッドリー・クーパー主演だしさ〜〜ノースフェイスあたりのベストかと思ってたよ。
まぁ、ゴミ袋の下のジャージはユニクロっぽかったけど・・・。
ブラッドリー・クーパーってユニクロのモデルっぽいし。

 「近所にいるヤバい人」にも、家族や友達や愛する人がいるのである。そんな当然のことを私達は見落としがちだ。自分を見失ってる主人公と彼に振り回される家族のもとに、これまた狂った女性が「ラッキーガール」として現れ、希望が見えてくる話。作中そのまま、ジェニファー・ローレンスはこの映画にとってラッキーガールだと思った。ロバート・デ・ニーロも味があるし、ブラッドリー・クーパーも主人公を全うしていたけど、個人的には彼女に尽きる映画。終盤はヲタ「ジェニファーぁあぁああああ」状態だった!

【ネタバレ感想】
 「自分は好き」な作品。映画としてはなー、ちょっと前半のカウンセリングシーンが長すぎ&ラストの両思いになるシーンからカメラが引くまで短すぎな気がする。「アメリカ人の為のアメリカ映画」なので、日本ウケも本国より悪いんじゃないかな。「ドンキ行く?」のノリでセラピーへ通う文化が日本には無いので、主人公が鬱病ってだけで「自分とは完全に違う」と心のシャッター降ろしちゃいそう。地元チームを熱狂的に応援することもアメリカの文化だから、「家族の運命を無謀なギャンブルに投げる」流れも日本人には受け入れがたいのでは。あれは、金銭よりも「家族の為に人生を賭ける心意気」がキモだと思うけど。と言うことで映画としてあとちょっと頑張れば更なる傑作になった佳作だと思うし、日本ウケもいま一歩だと思うけど、自分は好き。

(TOHOシネマズ 渋谷にて鑑賞)