台風クラブ★★★★〜中二病でも恋がしたい!〜


桐島、部活やめるってよ。』の元ネタ。
ストーリーが明瞭だった『桐島』と違って、こちらは芸術系の面持ち。
いわゆるアート映画。
そんなアヴァンギャルド系を「見ては消したりして一週間かけて見る」最悪の見方をしてしまったんだけど、爽快だったな〜。


中学生たちの1週間を映す『桐島』と同じ感じ。
ただ『台風クラブ』の学生たちは皆「日常への不満」を抱えていて、行動もアヴァンギャルド
波乱は、授業中、無骨な教師の婚約者とその家族が乗り込んできて騒ぎになったところから始まる…。
その無骨な教師って三浦友和なんだけど、こちらとしては「百恵ちゃんとの結婚でそんなことが!?」って思っちゃうよね。 ←古いです


確固たるストーリーが掴めるってわけじゃないけど、それがいい感じ。
中二病を最も的確に表現した作品」って評されてたけど、そう見ると中二病っていうのは悶々としていて、笑うでも悲観するでもない特殊なものに思えるな。
「子どもでもいたくないし大人にもなりたくない」という葛藤を抱えている限り、空は曇りだったりするけど、なんとか生きてれば快晴に出逢えるのだ。
ムワっとくる梅雨の気候を延々と感じる映画だけど、後味は雨季が開けた早朝のよう。

WOWOWにて鑑賞)