ツリー・オブ・ライフ★★★☆〜キリスト教洗脳ムービー〜


主人公が厳格な父に抑圧されてた少年時代を思い出し、
宇宙が誕生し、
恐竜とか出てくる。

↑大体あってる


「厳格な父の家庭に生まれた少年」の話と「宇宙誕生からの生命の営み」が交互に描かれる作品。 ←????????
テニスの試合してたら恐竜が絶滅した『テニプリ』並のブットビ映画だった。
宇宙誕生うんぬんのシーンはディスカバリーチャンネル垂れ流し状態で、
見てるこっちもトンじゃいそう…
そんなキリスト教洗脳映像である。


出演したショーン・ペンすらも「意味がわからない」と言っていた難解作品なので、
もはや見る前に町山さんの解説(復習編)見ちゃった方がいい気がする。
 [参照;WOWOWオンライン  / WOWOWオンライン ]
ショーン・ペンは「多分台本4行くらい」レベルに出番が少ないんだけどね。
こんな作家性バリバリのわかりにくすぎる宗教映画に、ブラピとショーンペンが出て莫大な制作費貰って大規模公開できたってことが凄いと思う。
演技では母親役のジェシカ・チャステインが良かった。この人いつも虐げられてる気がする。ナオミ・ワッツに次ぐ被虐女優フラグ。

【ネタバレ感想】
 「パパのことは許せないけど、いつの世も俗物と慈しみが衝突してるよネ。宇宙誕生から起こってることだからさー、家が特別ってわけでもないっしょ。神さま信じてたら天国いけんじゃん?そこで仲直りできりゃいいし」〜完〜 ←こういうことでは…?
 ショーンペンの「今は他人を蹴落とす者ばかりの社会」って台詞は、彼が幼少時母親(グレース)に飛ばした「父親(ネイチャー)に見下されてるくせに」って言葉に繋がると思う。今はグレースが弱い世界。今は、と言うか今も、。こんな映画に予算とスター集まって大規模公開できるってだけで凄いんだけど、映画としてはそこまでノレなかったなぁ。「天国ではハッピーエンド」と言われてもそこまで死後の世界を信じていないので丸投げに見えちゃった。例えば、主人公があの家庭教育を経てどれくらい苦労をしたか、とか描いてくれないと結末の開放感とか抱けない…。マリックが「タルコフスキー的主題」「ベイルマン的表現」「キューブリック的美術」「フェリーニ的結末」に挑んだ、って面では見る価値あり。