ドラゴンボールZ 神と神★★★☆〜孫悟空はキリストを超えた?〜

「神vs神」ということで、
「デンデがダークサイドに堕ちたのか」って感じですが、新キャラです。

鳥山明が原案をほぼ担当したという本作は、
ドラゴンボールファンにとってはダークナイトライジング』『アベンジャーズ』より待ち遠しかった映画である。


今回の敵は破壊神・ビルズ。
「世界一の朝食みたいな名前のクソデザイン」と思ってたけど、いいキャラしてた〜〜。 ←ちなみに世界一の朝食はビルスです


フタを開けるとドラゴンボール同窓会」で、オールキャラ出陣、ギャグ&日常色強め。
なんたってピラフ様が大活躍だからね!!
10年ぶりの劇場版で「悟飯よりもピラフ様が尺をとる」などと誰が予測できたであろうか…。
他にも、
ベジータが接待をしたり、
ドラゴンボールの扱いが流石に軽すぎたり
ウーロンですら台詞があるのにチャオズだけ無視されていたり
と盛りだくさん!

凄いのは、こんなにギャグばかりの80分間なのに「バトルも楽しい一本の映画」に仕上がってるところだと思う〜。
ドラゴンボールファンは必見!

【ネタバレ感想】
 孫悟空はキリスト(神)を超えたか? 答え:「超えない」。最強であるはずの主人公・悟空は一時は神となるも、途中で元に戻り、破壊神・ビルズに敗北する。なんとそこで映画は終わる。ショッキングである。あの最強の悟空が…。
 我らが孫悟空は神になれなかった。彼自身も「神となってビルズに勝ちたいわけではない」と言っている。超サイヤ人ゴッドは仲間の力を分与された状態であるから、実質一対一の戦いではない。神となり栄光をつかむことは、純粋に戦いを好む悟空のプライドに則さないのである。結局、孫悟空孫悟空のままで、神にはならなかった。相手は最強の神なのだから、神になれなかった悟空は負けて当然。ここに鳥山明の信念を感じた。あくまでも悟空は「正義の味方」ではなく「戦い好きのサイヤ人」なのである。それでこそ僕らのヒーローだ!

(渋谷TOEIにて鑑賞)