ニュースの天才★★★〜誰が報道を監視するのか〜

AKBのこじはるが「ジャーナリズム」の意味を「政治?」と珍回答した事案があったのですが、 ←うろ覚え
ある意味それは正鵠を射ている。
特に、ここ日本では「報道が政治を動かしている」という言葉が常套句のように盛んだ。

そう、メディアは政党支持率を大きく左右し、世間の政治観念を育てる。
ニュースには、政治の汚職を暴く役目があるから。
では、その、政治不正を明かす「ジャーナリズム」の「正当性」は、一体誰が監視するのか?
"who will watch the watchmen?"という疑問を観客に投げかける作品。


ということで捏造記事を描いた報道マンの話です。
主演はアナキン。
アナキンな〜。『スター・ウォーズ』の時は凄かったけど。
他の作品では陰が薄い…。今回も「物凄くショボそうなヘタレ」であった。 ←そういう役および演技です
演技面では社員に嫌われまくってる新編集長(かわいそう)が良かった。


アメリカ大統領の飛行機に置いてある雑誌」の編集部が舞台の実話でごんすけど。
捏造記者ってよりも、
「権威雑誌ですら捏造記事が書ける報道モデル」について考えさせられる映画だったな〜。
基本的に報道誌って、社員が一つの記事にかける時間が少ないからチェックすらも疎かになりがちな状態だと思う。
「報道の正当性は世間がチェックする」という建前あれど、市民はそれぞれの生活で忙しいからニュースの正しさを吟味する人は少ないだろうし、実際世の中でウケるのは派手なゴシップなんだよね〜。冒頭のナレーションでも「話題性が大事」って言ってるような気がするよ。
「TVや新聞紙のように利権が働かない自由報道機関」と評されたネットニュースも、今人気なのは話題性を盛りに持った2ちゃんねるのまとめニュースだしさ〜。日本ではね。
ついで、政治の欠点を指摘する機関の現場が物凄い政治的(出世競争や競合他社との駆け引き等)ってところも面白い。

WOWOWにて鑑賞)