ぼくたちのムッシュ・ラザール★★★☆〜箴言のある「いい映画」〜


開始早々、先生が死去・・・。
なになに〜?
香取慎吾ちゃんとあっちゃんの『幽かな彼女』??


教師が教室で自殺した学校に、アルジェリア出身のラザール先生がやってくる話。
緊急事態により、当該クラスの担任教員を探している学校は、
初対面のラザール先生にその職を与える。
面接は立ちながらわずか3分・・・。
・・・軽いっ!
面接に行ったら即採用で「今日から働く?w」と投げかけてくる近所の薬局のようなスピード・・・。
だいぶデリケートな仕事だけど大丈夫?


学校問題の他にも、ラザール先生の秘密がフューチャーされます。
カナダ製作で、いわゆる「いい映画」ってやつです。
ラザール先生は別に「物凄い人格者」ってオーラは無いんですが、
地味な真摯さと箴言のような言葉が心に響きました。
「オオカミは飼われても野性を失わず自立している」
「頭から離れないのはその人を愛し愛されたからだ」
「無言で去れば自殺と同じだ」
「教室という場所は…そうだな 友情と勉強思いやり…そういう場だ 人生がありそれぞれの人生をささげ分かち合う場だ 絶望をぶつける場ではない」

見たあと大きな感情を与えるような、派手さがあるわけじゃないんですが、
静かな中退屈しないし「いい映画」その通りの「いい映画」です。

WOWOWにて鑑賞)