東京プレイボーイクラブ★★★〜総てはエレファント・カシマシに捧ぐ〜


学生演劇っぽいな。
ジョニー・トーが審査委員長だったゆうばり映画祭でグランプリを受賞した、新人監督の処女作。
東京のアンダーグラウンド(風俗やヤクザ)で生きる人たちの群像劇で、キャラメインというよりBGMの昭和歌謡が雰囲気を形成。
最初はノリが掴めないけれど、見ていくうちに昭和歌謡とともに惹きこまれていく感じで…
う〜ん、学生演劇っぽいわ〜。(二回目)
学生演劇っぽい映画って中々無いので空気を満喫しました。


雰囲気は昭和歌謡バックのたる〜んとした感じなんだけど、
やってることは『イースタン・プロミス』ゆるふわ版である。
私服がかわいいことで有名な臼田あさ美ちゃんが出てるんだけど…。
「バカ卒業」の為に太宰治とか読んじゃう子なんだけど、彼氏がダメ男…。
あんた、早く別れなさいっ!!!
臼田ちゃん、俯くと満島ひかりに似てると思った。


流れ者の主人公は大森南朋
大森さんの包容力は異常やな。とんでもない血気盛んなキャラなのに「守られたい〜」と思ってしまう雰囲気パワー…。
んでテーマソングはエレファント・カシマシなのですが、それが最高。
最初はちょっとダルいんだけど、それすらも「最後の快感の為だったのか!」と思ってしまう名エンド!
総てはエレファント・カシマシに捧ぐ為に作られたという印象を与える、見事なラストであった。

WOWOWにて鑑賞)