ミュシャ展行ってきた。アイドル画家でありフリーメイソンの白ミュシャ黒ミュシャ。


pixiv伝説ランカーことミュシャさんの展覧会に行ってきたよ〜。
まあ「ミュシャがpixivっぽい」のではなく「日本の二次元文化にもミュシャが大きな影響を及ぼしてる」という村上春樹ラノベっぽいんじゃなくてライトノベルにも村上春樹が影響を与えている」と同じ現象ってだけなんですが…。
歩行性が良くて、ミュシャの様々な面を垣間見られる展示ルートがおもろいのでオススメ!

1.アイドル画家・ミュシャたん(白)

(伝説的戯曲ポスター、サラ・ベルナール主演『ジスモンダ』)
ミュシャが広告アーティストだったことは有名ですが、馴れ初めはアイドル画家らしい。
大女優サラ・ベルナールのポスターを手がけ有名になったとか…。ミュシャのポスターによってサラ・ベルナールアイドル的アイコンイメージを確立したらしい。確かに出演作の世界観に沿って役者の魅力をかもしだしている作品が多かった。
AKBの麻里子様&こじはるとかも描いてほしいですね〜〜。(え!?)
舞台広告の他にも、タバコやビールの宣伝画も見られます。タバコなのに優雅でした。
  「私は藝術のための藝術を創るよりも、大衆のための絵の創作者でありたい」-アルフォンス・ミュシャ

(左:これもサラ・ベルナールの舞台ポスター。『メデイア)』)
(右:ミュシャシェイクスピア劇伴!『ハムレット』)

2.プライベートミュシャたん(と言うかゴーギャンたん)

展示にはミュシャのプライベート写真もあったんですが。
上の画像はミュシャのアトリエでハーモニウムを弾くゴーギャン。「ミュシャゴーギャン」という大物タッグのレアな一品ですけど、「下、履いて?」と突っ込みたくなる“オフすぎる”ショットである。てかゴーギャン的には恥ずかしすぎる黒歴史では…。こんな酔っぱらいみたいな写真がこんな装丁で人々の目に晒され続けるとは、有名人も大変である。
てかゴーギャンってゴッホに頼まれてゴッホの耳を削がされた末絶交」疑惑もあるし、大変な友人関係ですね。

3.フリーメイソンミュシャたん(黒)

車田正美っぽい構図。『屈辱と苦難を受けてもなお、また生き返るであろう、わが祖国よ!』)
 ミュシャは広告家の側面を持ちながら「スラヴ民族の独立」に心血を費やす思想家でもありました。当時のチェコオーストリア・ハンガリー帝国の領土だったので…。そこは芸術家らしいんだけど、どうやらフリーメイソンにも加入していたらしい。フリーメイソンって、もうそれだけでオモシロネタに見えちゃうんですけど…。作品の方も、豊満な女性をやわらかく幻想的に描くタッチから筋肉ムキムキ闘士男子路線へshift!!!


宮崎駿っぽい少女。『ブルノの南西モラヴィア宝くじ』:占領下のチェコはゲルマン化政策をとられていた為、チェコ人なのにチェコ語を学べない/話せない状況だった。そこで「チェコ語を教える私立学校を作る為の資金作り」の1つが宝くじ。背景の母親はチェコの状態を表している。)


(打ち切り漫画の最終回っぽい『スラヴ叙事詩−スラブ賛歌』)

4.ミュシャたんの祈り(True End)

(『グルンヴァルトの戦いが終わって』)
もちろん「戦争」画も描いたミュシャ。勇ましい「戦闘中」ではなく、戦争が開けた静寂をチョイスする点がミュシャらしい。無数の屍に心を痛める王の絵面ですが、それでも美しいことが「藝術の価値」でしょう。美しさに惹かれながら今尚人々はミュシャの祈りを耳に遺すのであった…(フリーメイソンだけど)

 「私の作品の目的は、破壊ではなく建設であり、人々を結束させることでした。なぜなら人類が手をつなぎ、力をあわせることもできることをわれわれは信じるべきであり、人々の相互理解が深まれば、その結束も用意になるからです。少なくともスラブ民族間の理解だけでも、私がささやかながら貢献できる役割を担うことができれば、喜ばしいことです。」-アルフォンス・ミュシャ

(これは民族画であり宗教画。『スラヴの収穫祭』 もしかしたら展覧会には習作ver.しか無かったかも。好きだから載せた。)

5.ドキドキ☆おみやタイム

 グッズ沢山売ってた。金になるからさ!!ミュシャは!!!…という開催側の嬉しい悲鳴が感じられるほど大量だった〜〜。
 画集とポストカード、魔物召喚できそうなクリアファイルを購入。鑑賞後チェコのビアガーデンにも行きたかったな〜。ちなみに画像のハートマークは、LINEカメラの新アイテムだから押してみました。
参考サイト様々→ミュシャを楽しむために
森美術館にて鑑賞)