ハンガー・ゲーム★★★〜AKB的残虐ゲーム〜


田舎の森で、貧しいながらに父不在家庭で妹を養い獣を射る長女・・・。
ジェニファー・ローレンスが『ウィンターズ・ボーン』と同じ役。
似すぎていて、ある種『ウィンターズ・ボーン』の続編。

ウィンターズ・ボーン』の時は、兵隊に入るの断られたけどさ〜。高給入りそうな仕事就けて良かったじゃん。 ←良くないよ


ゲーム始まるまで1時間もかかるんだけど、その分設定が結構練られてる。
そもそも超・格差社会で、バトルロワイアルゲームは政府公認で開催する「富裕層向けTVショウ」。地区ごとに選ばれた貧困層にスポンサーがつき、殺し合いに強制参加させられるという…。バトルに「スポンサーに気に入られろ!」って事情が入るところは『タイガー&バニー』に似ている。

ゲームが始まってからも、主催者側の都合(≒視聴率)でルールがコロコロ変わると言う…。
大本のルールが「その場のノリ」で改変され、参戦メンバーが傷つき戸惑う様はまるでAKBのよう…。
これが政府公認イベントとは…。。大統領は秋元康並にテキトーなんか!?
と思ったら大統領役はドナルド・サザーランドだった。ドナルドなら仕方ないかな。 ←失礼


バトルロワイアルゲームな割には、割とダ〜ラダラと長くてゆるい進行。
1時間かけた「観衆(富裕層)に美談・エンターテインメントとして消費されるタレント(貧困層)の人生」ってテーマも特に深堀りされず。。。「仲のいい相手でもゲーム参戦者なら殺さなければいけぬ悲哀」とか、そういうのも、無い!!!!暴力や殺傷シーンも、カメラが拘束に動くんでビックリはしない感じ。
そんな正にティーンズ映画な作風で、主演のジェニファー・ローレンスがコクのある演技をしたから良いバランスになってヒットしたのかも〜。結構おもろかった。WOWOW放送を自宅で見る分にはいい感じ〜。

と思ったら、続編はスタッフ総入れ替えで豪華になってる↓
 参照→グルメクラブ|NIKKEI STYLE
脚本家2人に主演女優、そしてフィリップ・シーモア・ホフマンとオスカー人材が4人も…。ローレンス好きだし、劇場に行ってしまう予感…。。ハリウッドやりよるな、。。次回はザクっと「消費される1人間の人生」、「隣人をも殺さなくてはならないハンガー・ゲームの残虐性」を扱ってほしい。

WOWOWにて鑑賞)