ダーク・シャドウ★★★〜ジョニー・デップのギャルゲー〜


ジョニー・デップのギャルゲーじゃん!
ギャルゲーとは;主人公が萌え系ヒロインにモテまくり、その中から一人を選びゴールインする男性向けゲーム。


名家「コリンズ」のボンことジョニー・デップはヤリチンクソ男であったが、遂に真実の愛に出逢う。しかし、その前にヤリ捨てた召使が実は魔女であった為、呪いをかけられ、愛した女は死に、自身はヴァンパイアになってしまった…。200年経って目覚めた彼はコリンズ家に向かう。そこで待っていたのは、難ありすぎな女たち…!?という筋書きで、貧乏になった家を救おうとするんだけど。
以下ヒロイン一覧↓
ベラ・ヒースコート;コリンズ家にやってきた家庭教師。メインヒロイン。デップが愛した女にそっくり。
クロエちゃん;コリンズ家長女。ツンデレロリ枠。ロックが好き。
ミシェル・ファイファー;コリンズ家の女家長。
ヘレナ・ボナム=カーター;コリンズ家住み込みの博士。『エヴァ』のリツコさん枠。
エヴァ・グリーン;今なお君臨する魔女。デップのことがまだ好き。手段を選ばないヤンデレ

王道・ツンデレ・女王・年増・ヤンデレと「ギャルゲーに必要なキャラ」を満たしきっているぞ!!!


ゴシック・コメディタッチの前半はサイコ〜。
濡れ場で爆笑。2回見た笑。
キャラもみんな立ってて面白い。僕はエヴァ・グリーンちゃん!!クロエちゃんもやっぱいい存在感・演技。ミア・ファローは流石の貫禄だった。
だけど後半からノリ切れなかったな〜。「萌えギャルゲー」路線から逸脱…。
ティム・バートンにはギャルゲーをもっと学んでほしいです。 ←濡れ衣

【ネタバレ感想】
 これ、ジョニー・デップが「善」として描かれてる風なのが失敗の原因だと思う。なんやかんや言って、家庭教師に惚れたあと(現代でも)魔女とヤってるじゃん。そもそも魔女に恨まれた原因が「ヤリ捨て」だったわけだし…。ジョニーが生きていた時代は男尊女卑が当然の価値観だった&殺人を続けるのは魔女がそう呪いをかけたからって設定がフォローになってるんだけど、絵で見せられると「善」とは到底思えない。
 一方で「悪」とされているエヴァ・グリーンが可哀想。憎しみを抱いたのも、ジョニーが無残にヤリ捨てしたからだし、200年経った彼に抱かれてるわけだし、同情してしまう。ジョニーに「お前の気持ちは愛ではなく征服欲だ」と指摘されたものの、死する直前に心臓を差し出す純愛ぷりを見せている。結局、感情表現が下手だっただけで、彼女は本当にジョニーを愛していたってこと。気持ちの伝え方がわからないだけで愛していた。かかかかかわいそう〜〜〜。エヴァグリーンルートを選択して純愛を築きたい!!!
 第一、メインヒロインとの恋路にしたって、始まり・動機は男(ジョニー)は「元カノに似てたから」女は「両親にも見捨てられた人生で始めて好意を寄せてくれたから」。余計感情移入が出来ない。
 そして落とし方も説明が足りない。導入部では主役然に扱われていたメインヒロインの設定がよくわからないんだよね。結局ジョニーが昔愛した女の生まれ変わりだったのか?最後崖に向かったのは魔女の魔法なのか?そこらへんの決着がおざなり。この説↓をとったら大分ホラー笑。
 参照→【ネタバレあり】ダークシャドウを観た方教えてください。ヴィクト... - Yahoo!知恵袋
 決着をつけたらもっといい映画になるんだけど、メインヒロインよりもヘレム・ボナム・カーターが印象に残るオチ。監督が嫁バカすぎてストーリーが消化不良なものになってるよ〜!どうやらティム・バートンは嫁ルートを選んだようだ。

WOWOWにて鑑賞)