メン・イン・ブラック3★★★〜「3の呪い」を避ける術〜


ポップコーンも逃げ出すポップコーン・ムーヴィー!! ハリウッドでもここまで王道ハリウッドな映画は最近珍しい。王道と言うか「90年代ハリウッド的」。


 導入は「懐かしきMIBが帰ってきた!」なワクワクぶり。JとKの中華街バトルも粘膜ベトベトで楽しい。それからは90年代ハリウッド通り越して69年にタイムスリップ。アフリカ系差別・ヒッピー文化・ベトナム戦争等、ガチでアメリカの60'S後半が描かれる。『MIB』らしい気持ち悪い粘膜ベトベトバトルは無くなってショボボ…。。だけれど「実写シリーズの3はつまらない」呪いを避ける、巧い方向転換。舞台が過去に移り、気持ち悪い宇宙人も封印し、主題もSF仕掛けの人情劇になっている。トミー・リー・ジョーンズが年老いたことを逆に利用するかたち。方針を変えなかった『ターミネーター3』『トランスフォーマー3』は酷評されたからなぁ。『エイリアン3』とかね。『ゴッドファーザー3』は……まぁこういう系とは違うから…。アクションものではないから!!ソフィア・コッポラさんの黒歴史は関係無いだろ!?!?!


 「俺が奴隷役をやると思うか?」と言って『ジャンゴ』を蹴ったり、コネで息子を主役に添え親子ドラマ(笑)やっちゃったりと最近評価をsageにsageてるウィルスミスさん ですが、今回は下っ端だからいい感じ!制作スピルバーグ共演ジョーンズ星人だからね。老害キャラに囲まれたらさすがの彼も大人しいだろう…。(※老害じゃありません)

【ネタバレ感想】
 ウィル・スミスが「したっぱ」に見えるのは当然である。『MI3』は「父と息子の物語」であるのだから…。。てかスピはまた父と息子劇か…。

WOWOWにて鑑賞)