ローマでアモーレ★★★〜何故かブランジェリーナが被曝〜


 ウディ・アレンの皮肉ネタに何故かブラピ&アンジー夫妻が被曝!!! アレンはブランジェリーナ嫌いなの?そんな「名声」をテーマにした群像劇@ローマ。


 「親友の彼氏と寝る女」役でエレン・ペイジが出てるんだけど、これが凄いリアル…。蒼井優って実際こんな感じなんだろうな、って……←失礼。美人なわけではないけど、小さくて、男からすればほぼノーメイクで、適当な単語で知識人アピールし、あけっぴろげな性体験を語って男を引き寄せる…。異常にモテる蒼井優ってこんな感じなんだろうな…←2回目。そんな小悪魔な彼女に対するツッコミが冴えてます。そんな女とわかりつつも引っかけられるジェシー・アイゼンバーグもいいね〜。演技が柔軟だ。ペイジが蒼井優なら彼はハリウッドの加瀬亮だよ〜。


 全て「名声」をテーマにした短編。かつて大帝国であったローマの街を「今じゃただの廃墟ね」なんて表すペイジを思い出す。題名は"to rome with love"よりウディ・アレンが決めた仮題の方が良いね。

「NERO FIDDLED」。“ローマ帝国時代の暴君ネロが、ローマが燃えている最中もバイオリンを弾いていた”という故事に由来する、“大切なものが壊れようとしているのに、呑気にしているさま”を指す言葉だそう。
 引用:「ローマでアモーレ」はトンデモ邦題!? 命名秘話&ウッディ・アレンの反応は…? : 映画ニュース - 映画.com

 ウディだけに楽しいんだけど、シュール系のギャグで4篇同時進行だから見たあとドっと疲れる。『ミッドナイト・イン・パリ』のような完成度は無い。なんだかんだ監督がやりたかのは1番地味な、ロベルト・ベニーニが急にセレブになる物語だと思うな。チャップリンの『独裁者』っぽい。

【ネタバレ感想】
 ロベルト・ベニーニの物語。妻にも「いない者」として扱われる主人公は、その妻含む群衆に注目されるブラッド・ピットを目撃する。翌日、急に国民的セレブに祭り立て上げられる事態に…。「あなたは、有名ということで有名なんです」「そもそも世界のセレブで何か実のある人がいるのですか?」…それブラピのこと言ってんの!? 「セレブだから」と言ってくだらない質問を執拗に投げかけるパパラッチ。「セレブだから」と言ってくだらない回答をありがたがる群衆たち。現在のセレブ文化への痛烈な皮肉となっている。で、「次の面白そうな人間を見つけた」という理由で「普通の男」に戻った主人公。これもよくあること。普通が1番だね〜ENDと思いきや「貧しい一般人よりはリッチな有名人の方が良いものです」で〆!これにはビックリ(笑)
 アイゼンバーグとペイジの物語では、女の方がハリウッド・セレブの階段を登り、ローマを去る。捨てられた男を慰める言葉が「彼女と一緒だったら人種の違う養子をとるハメになるぞ」…それアンジーのこと言ってんの!?

Bunkamura ル・シネマにて鑑賞)