ケイティ・ペリーのパート・オブ・ミー★★★〜「普通の女の子」としてのスター像〜
同一アルバムからのシングルが計5枚ランキングトップを飾る。
全米でこの記録を成し遂げたのはマイケル・ジャクソンとケイティ・ペリーだけだ。
ケイティは、2ndアルバムでこれを成し遂げた。
すごっ!!!!日本ではテイラー・スウィフトの方が人気ある感じしますが、数々の映画で使われるだけあってケイティは凄いのだ・・・。アメリカ久々の王道歌姫。
そんなアルバム2枚で大スターとなったケイティを、この映画は「普通の女の子」として映す。ライブスタッフやマネージャーたちは、みな彼女を友達として語る。普通、こういう映画はアーティストのカリスマ性を讃えるかたちになると思うんだけど、『ケイティ・ペリーのパート・オブ・ミー』は離婚に傷つくケイティまでもカメラに納める。大スターだって人間なのである。
恋愛禁止条例なんて勿論無いものの、本作ではケイティの「夢を追っている最中に運命の相手と出逢ってしまったら」論が聞ける。ちなみに日本のトップアイドルでありトップCDセールスを誇るAKB48の篠田麻里子は「アイドルをやっている時出逢った素敵な人は運命の王子様ではない、と考えて諦める」と発言している。夢と恋愛、どちらをとるか?世界一の歌姫ケイティ・ペリーはこの問いにどう答えるのか?
ポスターデザインでもケイティが普通の女の子であると同時にトップスターであることを揶揄している。又、「普通の女の子から歌姫へと駆け上がった」アメリカンドリームも?
「一夜でディーバになった」と言われるケイティだけど、どうやら冬の時代(下積み)は長かったらしい。最初コロンビア・レコードと契約をしブリトニー・スピアーズやアヴリル・ラヴィーンをプロデュースしたザ・マトリックスとタッグを組んだが、彼女の売り方は定まらなかった。ケイティがなんちゃってアヴリル・ラヴィーンorアシュリー・シンプソンにされることを危惧したコロンビア女性社員が、書類を会社から盗み出し他の会社へ移籍させたんだって〜。移籍先で大ヒット。それを語るコロンビア元社員は誇らしげ。ってそれ言っちゃっていいの!?盗難とわ…コンプライアンスとか……映画で言っちゃっていいの…?
(WOWOWにて鑑賞)