任侠ヘルパー★★★〜エンタメで弱者を救え!〜


 コメディテイストだったドラマ版とは打って変わって、劇場版は社会問題を提する作品に仕上がっている。行き場を失った老人たちは、紛うことなき社会的弱者であり、今日日本社会が孕む問題であろう。それを迫力的に映して問題の存在を訴えながらも、後味はカラッとしたヒーロー活劇。今どきの邦画には珍しい「問題提議とエンターテインメントの両立をしてる作品」。


 草磲がコンビニ店員してたり、メイサの登場が無理やりすぎたりと笑える点も健在。香川照之ってシッカリ作ってる映画では萌えキャラになるねー。『鍵泥棒』でも可愛い感じだった。
 昨今の日本ドラマでは「ヤクザが悪質な老人ホームを経営し金だけ搾取する」エピソードが多いですが…。現実では、ヤクザが老人ホームから裕福な老人の情報を仕入れ襲撃する事件もあるよう。それを描いたのが映画『凶悪』。
参照→「『任侠ヘルパー』嫌いの理由・新潮文庫『凶悪』を読んで・・・」 ( 事件 ) - 日本映画向上お願い委員会 - Yahoo!ブログ

WOWOWにて鑑賞)