ストロベリーナイト★★〜乙女ゲーから恋愛小説へ〜


 恋に重要なのは、共感とギャップ…であるならば、「殺人者の心」を持ったヒロインが恋するのって、もしかしたら「殺人者」なんじゃない?って話。


 ドラマ『ストロベリーナイト』は乙女ゲー構造である。個性豊かなイケメンに囲まれるリーダー・竹内結子。イケメン達は問題あれど、主人公を慕っており、他の女にうつつを抜かさない。ミステリの完成度も去ることながら、多くの女性達がこの構図に(無意識ながら)エキサイトしただろう。
 一方で、続編となる本作は「乙女ゲー」ではない。フラグの立つ男性は西島秀俊大沢たかおの2人しか居ない。キャラ属性は「慕ってくれる刑事」と「誘惑してくるヤクザ」。冒頭で述べたように、竹内結子が「操作対象(殺人者っぽい男)」に女として惹かれてしまうストーリー。女性性に重きが置かれているので「恋愛小説」的。その分、チームメイトが出てこない為、ドラマでは盛り場となっていた「姫川班のチーム戦」は欠如してしまっている。TVシリーズの方が面白いと思うけど、一応言っとくと竹内結子が濡れ場やってます。盛り場が無いだけに。

WOWOWにて鑑賞)