ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q ★★★★★〜「それでも」の物語〜

〜シンジくん戦力外通知されるの巻〜


ま〜ミサトさんも説明しなさすぎだよね。営業経験は無さそうである。
リツコさんは専門用語使い過ぎで意味がわからん、研究者気質ってレベルじゃないよ!


アスカさんは「人ひとりの命で大げさね!」と言いつつ、シンジへの怒りと悲しみの累積を殴ることで表現。
殴られたガラスは割れていた…。
「人ひとり」に対し一番アツいのがアスカさんなのですが・・・。
熟成されたツンデレ芸である。
ツンデレの呪縛」に捕らわれてるよ!助けてあげて、シンジくん!

ミサトさんとアスカに否定されたシンジくんのもとに

転職を過剰に薦める詐欺師のようなカヲルくんが登場。
そのあとは凄い展開続きだった。

今回起こったことは殆どがさー。
ミサトさん、アスカ、カヲル君がもうちょっと話せば/シンジ君がもうちょっと聞けば未然に防げたのでは?
信頼してた人に予想外な態度をとられるのはキツいけど、信頼してたのなら腰を据えて話を聞いてみなきゃ、自分も納得できぬまま終わるよね。
今回得た教訓は「人の話を聞け!!」だ!

【※ネタバレ感想】
 でも各人それぞれ、旧劇の時から少しずつ変化している。「父を亡くしたセカンドインパクトを二度と起こしたいない」という私情で行動していたミサトさんは、Qから「世界を救う」という論理的な価値観で仕事をしている。母へのコンプレックスで男に依存していたリツコさんは髪を切り、女を捨てた決意が感じられる。冬月は「父の生き様」を息子に見せようとしないゲンドウに替わって人類保管計画をシンジに説いた。シンジに「殺してくれ」と頼んだカヲル君だって、今回は自ら死を選ぶ。アスカも塞ぎ込まず本人なりに大人であろうと戦っている。ミサトさんに死に物狂いで頼まれてもエヴァに乗らなかったシンジ君は『破』で「僕がエヴァに乗ります」と能動的に決意し、世界を崩壊に追い込んだ今回も世界を改善させようとした。
 「人間的不完全さ」を嫌というほど持ってるエヴァの人たちも、本当に少しずつ、前へと進んでいる。頑張って、失敗しても、なんとか生きて進もうとしている。今回のラストだってそうじゃないか。世界と自分に絶望しても「それでも」進んで行くのだ。生きてゆくのだ。
 一人だけ変化が見られないようなのは碇ゲンドウただ一人。だから次は、シンジ君に親父を殴ってほしい。
 初見時の感想→エヴァQ見た - キジルシネマ
ヒューマントラストシネマ渋谷にて鑑賞)