劇場版 SPEC〜天〜★〜『翔』の方が面白い〜


実写版『JOJO』要素もあるドラマの続編。
よくあるTVドラマ映画です。
公開前にはSPドラマを放送するパターンの。
でも「映画版よりSPドラマの方が面白い」面では結構特殊なシリーズだったな…。


「作品設定を最初にダラダラ文字説明する現代映画はクソ」方則ってあると思うんですけど、本作も漏れなく該当していた。
(例外もあります。時代劇とか)

見どころをあげるとしたら、浅野ゆう子のセクハラおばさんが結構似合っていたことと、栗山千明が触手に襲われていたことと、「声のみ出演の大物俳優」が「その棒読みだけで誰かわかった」ことかな。
あと加瀬亮がカッコいい。


シュールが特徴な本作。今回も戸田恵梨香が変人。
TVの時から凄い変人なくせに敵役には物凄い常識的な説教始めるギャップに笑っちゃうんですけど、今回も常識人っぷりは健在であった。
TVではスタンドバトルみたいで面白かったバトルも、今回はわかりづらかったな〜〜。
完結編があると言えど、煽りに煽った数々の謎が投げっぱなしだし。
とりあえず伏線まき散らして最悪回収しない『エヴァ』と同じような作風です。
自分はエヴァ好きなんで庵野監督に対して憤ったことはないんですけど、
この伏線投げっぱな『SPEC〜天〜』を見て「悪ふざけもほどほどにしろ」と『エヴァ』に怒る人たちの気持ちはこんな感じなんだな、と他者の感情を体験できた点は新たな収穫でした。

悪口みたいになっちゃいましたが、ドラマファンは見るっきゃナイト!な映画です。

WOWOWにて鑑賞)